事業内容

製造工程
射出成形
射出成形とは、溶かしたプラスチック材料を金型に流し込み、金型に彫り込まれた形状に形成する加工方法です。複雑な形状でも金型を作ることができれば、短い時間でプラスチック製品を作ることができるため、大量生産に適した加工方法です。成形機に金型を載せて、溶かした材料を流せば製品を作ることができるのですが、その過程では様々な知識や技術が必要になってきます。材料の製造ロットで差があったり、温度や湿度の影響も受けるため、毎回微妙に違うものに正解を見つける、そして、違いを見逃さないことが重要なところですね。
射出成形の様子
組立工程


溶着
弊社では『超音波溶着』と『振動溶着』という加工方法で、プラスチック部品の組立をおこなっています。
接着剤を使わないため、加熱や乾燥の時間は必要ありません。超音波溶着は、超音波の振動がプラスチック部品の内部に伝わることで発熱してプラスチック部品同士を溶融接着します。振動溶着は、プラスチック部品同士を押しつけながら一方向に振動させることで発熱してプラスチック部品同士を溶融接着します。どちらも溶融したプラスチックが隙間から漏れる懸念があるため、製品設計では、漏れない形状の設計が必要となります。


圧入
圧入とは穴側と軸側の2部品を組み合わせる加工方法です。プラスチック部品の圧入というと、金属のカラー/ねじ類が相手になることが多いです。両方とも冷えた状態で圧入する冷間圧入と、金属品を熱してプラスチックを溶かしながら圧入する熱圧入があります。どちらも、穴側が大きい、または軸側が小さいとなれば、スカスカで圧入になりませんし、その逆は負荷が大きくなり圧入できなくなります。変形やバリなどの不具合にもつながります。ちょうどいい寸法の見極めと公差設定が重要です。
検査工程

測定
生産された製品を抜き取り検査します。外観検査と寸法測定です。外観検査は目視で外観を確認し、不具合がないか、または不具合に発展しそうな状態ではないかを検査します。寸法測定ではノギス・マイクロメータ・三次元測定機などの様々な測定機器を使用して精密測定します。
三次元測定の様子