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技術
射出成形について
弊社のメイン事業である『射出成形』というのは、プラスチック加工の中でもポピュラーな加工方法の一つです。
寸法精度と大量生産に適しているため、多くのプラスチック部品の加工に選ばれています。
例えば、100円ショップで売られているプラスチック商品やプラスチックのおもちゃの多くは射出成形加工ですし、
リモコンのカバーとかPCマウスのカバーなど、家電品のプラスチック部分はほとんど射出成形という方法で加工されています。
簡単にいえば、
プラスチックの材料(BB弾より少し小さい粒々)を成形機のシリンダー内で溶かして、
金型に流し込み、固まったら金型から取り出す、
という内容です。
簡単そうですね。笑
作業自体は難しくないのですが、何も考えずにやると不良品が発生してしまうので、
不良を未然に防ぐ、もしくは軽微な内に対処することが必要で、その技術が奥深いんですね。
プラスチックを溶かす温度、プラスチックを金型に流し込む速度、固める時間などを
「成形条件」言いますが、成形条件は一つ一つに根拠をもって設定していくことがとても重要です。
根拠なく設定してしまうと、不良が発生した場合に調整しても別の不良が発生するとか、
ゼロから設定し直すという結果になってしまうからです。
時間がかっても一つ一つをしっかり見極めていきたいですね。
さて、射出成形での製造作業を行う人(役割)ですが、一般的には2種類あります。
【成形オペレーター】
段取り替えして生産を開始するまでの作業を行う。
段取り替え・・・金型をセットしたり、材料を入れ替えたりする作業のこと(段取りと言ったりもする)
【成形技術者】
不良の対処をしたり、未然に防ぐ策を講じる。
成形オペレーターがレベルアップして成形技術者になるイメージですね。
会社によっては分けずにまとめて成形オペレーターと言ったりもしますし、弊社でも特に分けていません。
射出成形の製造工程だけを切り取ると、
上記のオペレーターや技術者が、日々、頭を悩ませた結果、
人々の役に立つ様々な製品が出来上がっているということですね。
射出成形なくして、自動車や家電などの製品は成り立ちません。
今後とも射出成形と穂坂樹脂工業を宜しくお願い致します。